税務署の役職
こんにちは。東京・練馬の税理士、村田龍矢です。この記事をご覧いただいて、ありがとうございます。
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一覧
- 署長
- 副署長
- 総務課長
- 統括官
- 上席調査官
- 調査官
- 事務官
ざっと並べてみました。概ねこんなところかと思います。
国税の職場に採用されると「事務官」。私も採用時の役職はこれ。調査官ですらありません。いわば「下積み」。でも、税務調査の担当はするという立場。事務官のころは、税務調査で名刺交換すると「事務官なんて肩書があるの?」と質問されることが何度かありました。
そして「調査官」。事務官として数年ほど税務署で職務経験を積むと、自動的に昇格します。同期一斉に、です。私の場合は大卒で採用されて4年経過したときに、昇格しました。全員一斉に昇格するとはいえ、うれしかったですね。
「上席調査官」。ここは様々で、30代の職員もいれば50代の職員もいる・・・。ここまで来ると、「ベテラン」と言われます。職員時代は、「問題を起こさなければ全員ここまでならいずれは昇格できる」と言われていました。ただし、自動的に昇格できるのもここまで。上席調査官として国税の職場をご退官される方もたくさんいらっしゃいます。
さて、上席調査官になるためには、昇給していく必要があります。国税の職場では(民間でもそういう会社はあるでしょう)、給料の一覧表がありまして、出世するためには一覧表の給料を上がっていく必要があります。当然、上がっていくためには、優秀な勤務成績をもらう必要があります。そのため、上席調査官になるタイミングは、個々人バラバラ。同期とも、はっきり差がつきはじめます。
統括官以上は「管理職」
上のパートで書いた役職の税務職員は、調査の現場や税務署の窓口で見かけます。現場に出てくる方たち。
統括官より上の役職は、いわば「管理職」ですから、税理士の仕事で出会うことは基本ないはずです。(税理士会とかのイベントで、会えるかも・・・)
ただ一応、統括官は出会う可能性もありますので。「統括官」についてだけ、触れておきます。
部門の責任者です。調査官たちは、個々人で税務調査を行うことが基本ですが、「部門」という単位に所属しています。この部門のトップが統括官です。
統括官は、経歴を見てみると面白いかもしれません。国税庁や国税局で仕事をしていた人もいれば、税務署の統括官を何年もやっている人、他の国税局から異動してきた人など。
最初は気にしないけど・・・
採用されてからしばらくは、周りの同期は一斉に給料が上がって、役職も上がって、同じような人事異動を経験していきます。
なので、そこまで気にはならなかったなと。
ただ・・・。採用されて4,5年くらいたつと、同期の中で国税局に異動する職員も出始めます。
「国税局に異動=優秀」ということでもありますので、このあたりから他人の異動具合が気になって来るんですよね。
そして、国税局に異動したら異動したで、今度は給料の上がり方が気になってくるという。
職場の仕組みを知れば知るほど、周りのことが気になってくるのは人間として仕方ないのかもしれません。